金魚を購入して何もせず、すぐに水槽に入れるとストレスとなり体調を崩してしまう場合があります。 そこで一般的な金魚の導入の仕方を紹介します。

金魚の温度合わせ

金魚は水温が急に変化するとストレスになってしまいます。
まず金魚を購入したら袋ごと水槽に浮かべて袋の中の水と水槽の中の水の温度差が無くなるようにします。
状況にもよりますが30分程度浸けていただくと大丈夫です。
※「もとの袋の中の水」と「お客様の水槽」の水温差がなるべく小さくするのがポイントです。

金魚の温度合わせ

金魚の水合わせ

温度合わせが終わると、今度は水合わせを行います。
金魚を袋の水ごと洗面器などに入れます。
エアホースなど細い管を用いてサイフォンの原理で水槽の水を洗面器に徐々に入れます。
30分程度かけて50%以上水槽の水で割ってやってください。
もう少し時間をかけて100%近く水槽の水で割ってやるのが理想的ですが、お客様の飼育環境に合わせて出来る範囲で行ってください。
水合わせの時間が長くなる場合は酸欠にご注意ください。場合によってはエアレーションしながら水合わせを行ってください。
また、サイフォンの原理で水を落としているときに水があふれる恐れがありますので眼を放さないようにご注意ください。

金魚の水合わせ

※水槽の水にはカルキ(塩素)を抜いた水をご使用ください。
※水槽に水道水を張り2〜3日エアレーションしてやるとカルキが抜けて溶存酸素も多くなり温度も常温になり金魚を飼いやすい水ができます。

金魚を水槽へ

水合わせが終わりましたら小さな容器で水ごと金魚を掬い水槽の水を徐々に混ぜてやりながら水槽へと放ちます。
環境の変化や輸送のストレスで少なからず弱っておりますので、新たに購入した金魚はすでに飼育している金魚とはしばらく別の水槽で飼育することをお勧めします。

金魚を水槽へ

導入後の金魚の餌やり

輸送のストレスで金魚は内臓が弱ります。
新たに購入した金魚は最低でも3日間は餌を切ってください。
「金魚がかわいそう!」と思うかもしれませんが、金魚は一か月でもエサを食べなくても生きていられますので3日くらいなら何の問題もありません。
新たに設置した水槽はバクテリアが定着していない状態にあります。そのため金魚のフン(アンモニア)を分解する事ができませんので水質の悪化がかなり早い状態にあります。
ですので、エサは最初はごく少量で日にちをかけて徐々に増やしていってください。
水替えもなるべく短めの間隔で行ってください。
水質の管理に自信のない方には水質調整バクテリアもおススメです。
金魚の死因の多くは無理な餌やりが原因です。餌やりは慎重に行いましょう。


※この記事を読んで行なった行為によって金魚が死亡したり、またはその他の損害が生じてもフルタニ金魚倶楽部では一切の責任を負いかねます。 あくまで自己責任でお願いします。

金魚コラム

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